コスト調整の秘策

一生に一回の家づくり。
であれば、なるだけ後悔がないように、
予算が許す限りは出来るだけやりたいことを詰め込みたい!
誰もがそうお考えになると思います。

ところが、そう上手くいかないのが家づくりの困ったところ。

たいていの場合、
予算と要望の間には大きなギャップが生まれ、
予算にその皺寄せがいく
というパターンが圧倒的に多いというのが現実です。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

というわけで今回は、
やりたいことの皺寄せを
なるだけ予算にいかせないためにはどのように考え、
どのように対処していくべきなのか
について具体的にお伝えしていきたいと思います。

結論としては、
「何か1つだけで解決するのではなく
合わせ技によって解決しましょう」
ということであり、
そのためには今回お伝えする知識が絶対に必要なので、
最後までお付き合いいただければと思います。

✔️ 小さなことをコツコツと!

例えば、家を建てるにあたってどうしても床暖房を
キッチンとダイニングとリビングの3箇所に
設置したいとなった場合、
無垢の床を使用しているとしたら、
そのグレードアップ費用まで含めると
約80万円コストアップするのですが、
そうは言っても家の予算は上げられないとしたら、
このアップ分をなにかを減らすことによって
埋めなければいけません。

この場合、1.5坪(=3帖)ほど
1階の面積を削れば相殺できることになるのですが、
いざ、それを実行するとなると
そう簡単に削ることが出来ないのが現実です。

無駄な廊下がたくさんあれば一瞬で解決ですが、
そうでない場合、
1階の3帖はとっても貴重です。
それによって1階に
ファミリークローゼットが作れるか作れないか
ということになってくるわけですから。

なので、面積だけに集中するのではなく、
家に使われている材料が減らせないか
にも同時に着目することが大切です。

1つは「窓」の数です。
外に出られる大きな窓なら1本あたり12万円〜15万円しますし、
小さな窓でも1本あたり4万円〜5万円します。

なので、
大きな窓を減らしその分小さな窓に出来ないかとか、
あるいは、
そもそも大きな窓の数を減らせないかとか、
かつ、同時に小さな窓の数も減らせないか
ということを同時に検討してみることも大事かと思います。

窓を減らすことが出来れば、
カーテンなしでは過ごせない家の場合、
同時にカーテン代までカットすることが出来るわけですから。

続いて着目していただきたいことが
家の中のドアの本数です。
ドアも1枚あたり4万円〜5万円しますし、
引き違い戸やクローゼットの折戸に至っては、
1箇所だけでドアが2、3枚必要ですから。

ゆえ、個室ごとにクローゼットが必要なのか、
クローゼットは必要だとしてもドアは必要なのか、
ホントはドアがない方が便利なのに
ドアを設置してしまっていないか、
なども同時に考えていただくといいかと思います。

そして仮に窓で15万円ほど削減出来て、
カーテンで10万円ほど削減出来て、
ドアで15万円ほど削減出来そうだとしたら、
その分、カットしなければいけない面積は
先程の半分で済むということになります。

少ない窓でも採光さえキッチリと取れるのであれば、
窓が減り、壁が増えることによって
耐震性も断熱性もアップするわけですし。

また、家だけでコストの調整を考えるのではなく、
土地に分散してみても良いかと思います。
仮に、建てようと思っている家が2階建てだとしたら、
45坪ぐらいの土地を買おうとしているのを
42坪にするといった感じです。
あるいはもっと削らなければいけないとしたら
35坪ぐらいまで削るといった感じです。

この場合、土地の坪単価が30万円だとしたら
3坪削れただけで90万円安くなります。
となると、家のコストは一切削らなくてもよくなるかもしれません。

あるいは、
10坪まで削れたとしたら300万円安くなるので、
床暖房に加えて、巷で人気の衣類ガス乾燥機や
海外製の食洗機を設置出来るかもしれません。

口で言うのは簡単ですが、
実際はこんなに上手い具合には
なかなかいかないものなんですけどね。

とはいえ、こういったコストダウンの方法を
頭で理解出来ているのと理解出来ていないのとでは
全く違うと思うので、
本当にやりたいことを実現していただくためにも、
こんな方法もあるんだよということを
ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。