2階建てと子ども部屋

「家」と聞くとまず頭に浮かんでくるのが
「2階建て」というキーワードですが、
そうなれば必然的に2階につくられるのが「子供部屋」です。

ですが自分自身の経験も踏まえてこの当たり前は、
建てる前に本当にそれでいいのかを
よく考えるべきだと感じています。

そんなこんなで今回は、
2階に子供部屋をつくった場合
これからの暮らしがどうなりそうなのか、
一緒に考えていきたいと思います。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

では、たいていの方が
お子さんが小さいうちに家を建てられると思うので、
✔︎ 子供が小さいうち
✔︎ 子供が思春期になった時
✔︎ 子供が出て行った後
✔︎ 自分たちが歳をとった時
この4つのステージに分けて考えていきたいと思います。

︎ 子供が小さいうち

子供部屋を2階につくった場合、
小さな子供たちはほぼ確実に
自分の部屋を使うことはありません。
小さな子供たちは、
絶対に大人の近くで遊ぶからです。

そして、子供たちの玩具や絵本が
いつもリビングダイニングに散乱することになり、
片付いていない生活感に溢れた家になってしまいます。
持ってくるにしても片付けるにしても、
いちいち階段を上り下りするのは面倒臭いものですから。

✔ 子供が思春期になった時

思春期になると、
子供たちはやっと自分たちの部屋をフル活用しだします。

そして、友達や恋人と電話したりする時、
親と適度な距離がとれる2階のプライベートルームは
子供にとって最高の空間となります。

つまりこの時期を中心に考えるなら、
子供部屋は2階の方が良さそうな気がするというわけです。

実際、うちの娘たちも自分の部屋をフル活用しています。
と言ってもずっと部屋で居るわけではなく、
半々ぐらいリビングでいます。

✔ 子供が出て行った後

正味、子供たちが
いつ家を出て行くかなんて全く分かりません。
高校卒業と同時に出て行く子もいれば、
大学卒業まで居る子もいるし、
もしかしたら結婚するまで居る子もいると思います。

ですが、子供たちはいつかは出て行くものだとした上で
間取りは考えるべきだと思います。

つまり、子供たちが出て行った後、
今よりも齢をとった自分たちが
いかにその部屋が使いやすいかを考えておくべきだ
ということです。家を建てる時に、です。

そして、その部屋を
収納として使う可能性が高そうな気がするなら、
2階と1階では一体どちらの方が使いやすいのでしょうか。

︎ 自分たちが歳をとった時

自分たちがさらに歳をとり
老後生活を送っているとしたら、
寝室は2階と1階ではどちらが使いやすいでしょうか。

洗濯物を2階に持って行ったり、
わざわざ2階まで服を着替えに行くよりも、
1階で全て事が足りた方がいいのではないでしょうか。

となると、1階を充実させておいた方が良さそうな気がします。

とはいえ、それに備えて和室か洋室を
もう1室余分に1階につくろうとしたら、
200万円ぐらい建築コストが上がってしまうので、
やがて使わなくなる子供部屋を
将来上手く活用することを考えておくのも1つの手です。

いかがだったでしょうか?

2階建ての家と子供部屋を2階につくることは、
現在の家づくりの当たり前となっていますが、
本当にそれが正解なのか
少し考えてみていただけたのではないでしょうか?

ということで、
家を建てる時は実際の暮らしをよく考え、
また先のことまで想像を巡らせ、
合理的に間取りを考えていただければと思います。

これが無駄なコストをカットしながら、
住みやすい家をつくる最善の思考です。