投資と生活費とゆとり費と

本気で貯蓄をするなら、
収入から支出を差し引いた残りを貯蓄に回すのではなく、
まずは貯蓄に回すお金を差し引き残ったお金で生活する
というスタンスにした方がいいと言われています。

つまり「収入-支出=貯蓄」ではなく
「収入-貯蓄=支出」にすべきだということなのですが、
個人的には、これから家を建てる方には
この法則に従ってライフプランを組んでいただきたい
と思っています。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

というわけで今回は、
貯蓄を優先することを前提とした場合、
家づくりをどのように考えたらいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。

あくまで個人的な価値観であり、
賛同出来ない方もいるとは思いますが
とりあえず最後までお付き合いいただければと思います。

✔️ 固定費の考え方

「支出」の中には、
生活していく上で最低限必要な費用と
遊びに行ったり好きなものを買ったりするゆとり費用の
2つがあります。

ゆえ「収入-貯蓄=支出」という選択をとった場合、
もちろんいずれも削らざるを得ないのですが、
この場合、より優先して削るべきは、
生活していく上で最低限必要となる費用の方ではないでしょうか。

ゆとり費を大幅に削るとなれば、
旅行はおろか、遊びに行くことも出来ない、
好きなものを全く買うことが出来ない、
趣味や楽しみを満喫することが出来ないなど、
なんだか窮屈な人生になってしまいそうですから。

子供と過ごすかけがえのない時間に
全力を注ぎ込もうとすれば、
それなりに費用がかかるわけですし。

ゆえ、個人的には生活していく上で
最低限かかる費用を見直すことをオススメしています。
では、そのためにどうすればいいのか?

生活費にはかかる費用が毎月変動する変動費と
かかる費用が毎月同じの固定費の2つが存在しますが、
僕が出来るだけ抑えるべきだと考えているのが
後者の固定費の一部である「住居費」と「車」です。

実際、私自身も車にこだわらないというか、
固執しないこともあって、
車にかけるコストを出来るだけ抑えられるように、
年間走行距離が半端ない事情を踏まえて、
とにかく故障が少なく、
燃費の良い車という視点で選んでいますし、
そもそも価格の高い車を選択肢から削除しています。

また、家に関しても、
家を建てる仕事をしている私が
こんなことを言うのもなんですが、
マイホームには華美な装飾や過度な設備を採用していません。
結果、毎月の返済額は
以前住んでいたアパートの家賃より安く済んでいます。
もちろん、購入したのが十数年前なので
そもそも家のコストも違うし、
今の家に比べると性能もガクンと落ちるので、
夏はやたらと暑いし冬はやたらと寒いです。

でもエアコンをつけていたら
それらの問題は解消出来るので、
全く気にもならないですけどね。

太陽光発電をつけていれば
昼間は全く電気代を気にしなくていいし、
これに加えてそのうち蓄電池をつければ、
昼夜問わず電気代を気にしなくて良くなるので、
快適に暮らせそうですよね。

やがて蓄電池を設置すれば、
電気自動車の普及が進んだ時、
ガソリン代もゼロに出来ますし。

そんなわけで、個人的には
家計の中で大きな割合を閉める
この2つを出来るだけ抑えることをオススメしている
というわけです。
家も車もどう考えるかによって
それぞれ毎月2〜3万円ぐらいずつ出費が違ってきますし。

そして、浮いた費用を「貯蓄」に回していただき、
残った費用を豊かな時間を過ごすために
費やして欲しいと思っている次第です。

✔️ 投資をオススメする理由

最後に投資をオススメする理由について。
それは「再現性が高いから」です。

例えば、急速的にお金を増やすためには、
自分の時間を切り売りして
お金を稼ぐ(残業・副業など)のではなく、
事業投資をするのが最短ルートですが、
これは誰もが成功するわけではないし、
成功するかどうかに関わらず「時間」という大きな犠牲を
必ずと言っていいほど払わなければいけません。

つまり大きな見返りを得るために
大切な家族に大きな負担をかけるリスクが高くなる
というわけです。

一方で、
金融投資にも短期(中期)的なリスクはつきものですが、
長期的に考えればほぼリスクはゼロであることが
過去のデータを見れば一目瞭然だし、
これは才能によって成功・失敗があるわけでもありません。

ゆえ、個人的には
誰もが長期積立投資をするべきだと思っていて、
そのために毎月の収入の中から最優先で
そこに回すお金を可能な限り確保して欲しい
と思っている次第です。

なので、不透明な未来への不安を少しでも緩和し、
わずか20年足らずの「子育て」という
かけがえのない時間をより豊かに過ごせるようになるためにも、
「見栄」や「欲」という感情を出来るだけ規制することで
固定費を出来るだけ削減し、
再現性の高い長期積立投資や家族との時間を
より豊かにするための「ゆとり費」に
お金を回すようにしていただけたらと思います。