「こうしたい!」という要望を伝えつつも、
同時にその要望から遠く離れてしまうようなことを
伝えてしまうことが多いのが家づくりの困ったところです。
例えば
「温度差の少ない快適な家にしたい」という要望を叶えるためには、
ただ単に断熱材や窓の性能が良いだけではダメで、
それに加えて幾つかの条件を備えておかないといけないのですが、
あまりに性能だけを重視する考え方が浸透し過ぎたせいもあるのか、
実際建っている家の多くは、
その性能の良さを殺してしまっているような気がします。
おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。
というわけで今回は、
ハイスペック(高性能)住宅のポテンシャルを最大に引き出せる
3つの基礎的要素についてお伝えしていきたいと思います。
3つ全てを網羅出来ればより快適な住まいになるのはもちろん、
確実にコストも安くなるはずなので、
必要な知識として吸収していただけたらと思います。
✔️ 窓はより少ない方がいい
まず1つ目がこれです。
窓と壁とを比べた時、確実に壁の方が、断熱性能が高いからです。
ゆえ、出来るだけ不要な窓は減らした方がいいのですが、
そうすると暗くなるのではないか?という懸念点から
多くの方が窓を増やしてしまっているというのが現実だと思います。
実際たとえ窓を増やしたとて
そのほとんどにカーテンをつけるので
明るくなるかというとそうでもないのは、住んでみてのあるあるです。
それどころか、
むしろ断熱性能を劣化させると同時に、
窓とカーテンに余分なコストがかかり、
経済的な負担だけが上がってしまっているといったところでしょうか。
✔️ 家はコンパクトな方がいい
2つ目がこれです。
面積が小さくなれば体積も小さくなり
家全体に冷暖房が循環しやすくなるからです。
ゆえ、なくても問題がない場所は
出来るだけ省くようにすべきなのですが、
先入観や見栄からか、部屋数や部屋の広さ、
そして家の坪数にこだわるあまり、
むやみやたらと家を大きくしてしまっている方が
かなりたくさんいらっしゃると思います。
また、「廊下」は空気を遮断する
いわば断熱材のような役割を果たしてしまうため、
ハイスペック住宅では基本つくるべきではありません。
ゆえ、出来るだけ廊下をなくすように
設計することもとっても大切なことです。
実際、廊下がなくなれば、
空気が循環しやすくなると同時に
廊下分だけコストが削減出来るし、
それだけでなく家の中のドアの本数も削減出来ます。
✔️ 家は平屋の方がいい
そして最後の要素がこれです。
2階建ては上下の空気が確実に分断されてしまいますから。
簡単に申し上げると、
夏は下が涼しいのに上が暑い、
冬は下が寒いのに上が暖かい、
という環境が出来上がってしまいやすいというわけです。
ゆえ、2階建ての場合は、
この自然現象を緩和し家の中の温度差を最小限にするために、
冷暖房と換気システムを利用した
空調システムを導入することをオススメする住宅会社がたくさんあります。
もちろん、この空調システムはとっても良いものですし、
あるのとないのとでは快適性がものすごく違うと思うのですが、
しかし、これにも莫大なコストがかかる
ということも決して忘れてはいけません。
安価なものでも100万円ぐらいはしますし、
メーカーによっては2、300万円する場合もあります。
しかも、電気製品なのでゆくゆく故障する可能性が高いし、
その場合、また途方もない費用がかかるかもしれません。
そんなわけで、
そんなものが必要なくても
そもそも温度差を生みにくい平屋にすべきだ
と思っている次第です。
それだけでかなりコストが削減出来ますから。
というわけで、これから家を建てようと思っている方は、
この3つをぜひ覚えておいて、
建てる時にこの3つと反対のことを
伝えないようにしてもらえたらと思います。
「カーテンがいらないコンパクトな平屋」
これにハイスペックが加われば、
とっても快適に暮らせること間違いなしだと思います。