変動・固定の向き不向き

変動金利と固定金利ではどっちが得なのか
というご質問を受けることがあるのですが、
正直な話、
その結果は終わってみるまで分かりません。

しかし、住宅ローンを選ぶにあたり
自分にとっての向き不向きは
知っておいた方がいいと思うので、
今回はそれに関して
個人的な見解を述べていきたいと思います。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

では、まずは変動金利から。

変動金利は文字通り、金利が変動します。
金利が少しでも上がって来た時に、
「どうしよう…」「夜も眠れない…」
となってしまう人は間違いなく
選んではいけない商品であると思っています。

つぎに固定金利(ここでは35年固定を想定します。)は、
最後まで金利が変わらない、
つまり返済額は35年間一緒なので、
生活設計がしやすいという性質をもっている反面、
変動金利よりも金利が倍以上高いことも
忘れてはいけないことです。

ここからは、数字で見てみます。
借入金額3000万円
変動金利0.775%
固定金利1.83%
とした時の、
5年後と10年後の支払い利息は

5年後
変動金利 1,090,500円
固定金利 2,603,102円
10年後
変動金利 2,030,748円
固定金利 4,899,472円
となります。

結構な差が出てくることがお分かりでしょうか。
この差をどうとらえるかを
ご夫婦でよくお考えください
と伝えるようにしています。

私自身は、
当面変動金利は上がらないと思っています。

なぜなら、
日銀が異次元緩和を続ける予定であることや
日銀がかなりの国債を保有していることが
このように考える大きな根拠になっています。
ここからは、
一つの考え方としていただきたいのですが、

ならば、実際は変動金利で借りて、
毎月の返済は固定金利の金額で口座に入金していく
というのはどうでしょうか?
変動金利が現状のままであるとすれば、
5年後には1,512,602円、
10年後には2,868,724円の残高が
口座に残ることになります。
上がっても、口座に貯まった残高を
切り崩して支払うことで十分賄える範疇です。

突発な住宅の修繕に充てることもできると思います。。

悩ましい問題ではありますが、
単に変動金利を選択するのではなく、
金利上昇にも備えながら、
金利負担をいかに減らすかを
考えるようにしていただければと思います。