脱炭素時代に不必要な2つのもの

時代の流れは、
確実に脱炭素へと向かいつつあります。
ガソリン車ではなくEV車。
火力発電ではなく再エネ発電。
そして、新築住宅にも
太陽光発電の設置が義務付けられようとしています。

また、新築住宅には、
脱炭素に向けた重要な取り組みとして
高断熱化が義務付けられているのですが、
これに加えて間取りの効率化が図れれば、
さらに冷暖房効率が高く、
快適な住まいがつくりやすくなります。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

では今回は、
快適な住まいづくりに欠かせない
間取りの効率化について
お伝えしていきたいと思います。

効率化を図ることによって、
快適性が増すだけでなく
それなりにコストカットも出来るので
押さえておいてもらうといいと思います。

その前にまずは断熱と気密を強化することで
どのような効果があるのか?
から簡単にお伝えさせていただきます。

✔️ 断熱と気密を強化する意味

断熱を強化すれば、
室内が外気の影響を受けにくくなります。
つまり、夏は暑さが中に入ってきにくく、
冬は寒さが中に入ってきにくいということです。

となると、
必然的に冷房や暖房の使用量が減るため、
その分電気料金が安くなるし、
より快適に過ごしやすくなります。

これに加えて気密も強化されれば、
中から外に空気が漏れにくくなり
さらに冷暖房効率が高くなるし、
家全体に出来る温度差を
出来るだけ縮めることが出来るというわけです。

これが、住宅の断熱と気密を強化することの
メリットというか意味合いです。

そして現在は、
断熱と気密がいずれも強化されているのが
当たり前となっているのですが、
これに加えてある2つのモノをなくせば
さらに冷暖房効率が上がり、
さらに温度差も少なくなり、
さらに快適に過ごしやすくなります。

これが出来れば、
コストカット出来ると同時に、
家の使いやすさや住みやすさも
グンとアップするはずです。

✔ なくてもいい場所!?

まず、なくてもいい1つ目のモノが「廊下」です。

廊下があることによって、
廊下が空気の流れを遮断してしまい、
これが家の中に出来る温度差の原因となるからです。

廊下につながるドアって
開けっ放しにしておくと、
なんだか空気が逃げていっているような感覚に
なってしまいませんか?

そんなこんなで、
必然的に空気の流れを遮断する
断熱材的な役割を果たしてしまう廊下は
なくした方がいいというわけです。
せっかく、家全体に空気が循環しやすいように
住宅の断熱と気密を強化していますから。

もちろん、廊下にも
部屋や収納と同じようにコストがかかっているし、
廊下の分だけドアの本数も多くなり、
それも地味にコストアップにつながります。

そして、もう1つなくした方がいいモノが「階段」です。

これに関しては、
敷地にゆとりがない場合は
なくすことが出来ないので、
あくまで「平屋」が建てられる土地であることが前提ですが。

階段がなくなり平屋になれば、
上下階で生じる温度差がなくなります。
(夏は2階が暑く、
冬は1階が寒いという昔の家に「あるある」の最悪の温度差です)

また、2階建ての場合、
各部屋で冷暖房を運転させないと
夏の暑さや冬の寒さに対処できませんが、
平屋で、かつ廊下がない場合、
リビングの冷暖房の空気が
家全体にうっすらと流れていくため、
そもそも2階建てほど温度差が出にくいので、
冷暖房の使用を抑えながらも、
快適な環境をつくることが出来ます。

そして、もちろんこの階段にも、
先程の廊下同様にコストがかかっているので、
(階段には上下合わせて2坪あるので、
最低でも120万円ぐらいのコストがかかっています)
その分のコストもカット出来ます。

以上のような理由から、
これからの住宅においては、
「廊下」と「階段」は
いずれも出来ることならなくした方がいいというわけです。

とはいえ、
「言うは易し、行うは難し」で、
この2つをなくすのは簡単そうで、
そう簡単なことではありません。

あなたがお持ちである要望を
叶えることを優先すれば、
必然的にそれらが出来てしまうからです。

なので、住宅会社で間取りを描いてもらう時は、
結果的に間取りを指定してしまうような要望だけは
出来るだけお伝えしないようにしてください。

これが、よりコストを抑えながら、
より使いやすく住みやすい快適な住まいをつくる秘訣です。