人生の明暗を分ける家づくり

どうやら人は
空間があると埋めたくなる生き物らしく
空間を埋めると満足する生き物のようです。

実際、僕も時々スーパーに行くのですが、
スカスカの買い物カゴを見ていたら、
ついでにあれも買っておこうかなー?
なんて思ってしまって、
ついつい余計なものを買ってしまう
(カゴを埋めてしまう)ことも
決して少なくなりません。

あと、カバンを大きくしたら、
荷物が妙に増えてしまうのも
「あるある」ではないでしょうか。
で、無駄に重くて後悔するっていう・・・

とまあ、どうやら人は
空間があると埋めたくなるらしいのですが、
家もまた、この効果が
ふんだんに発揮される場所ではないでしょうか。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

例えば、
リビングダイニングをゆったりとつくるのが、
現在の家づくりの当たり前となっていますが、
広くつくり過ぎたあまり
余白がたくさん出来てしまうと、
なんだか物寂しいというか、
殺風景な気がしてそこに何かを置きたくなります。

また、部屋に関しても同じで、
ベッドと机を置いても
まだ空間にゆとりがあるとしたら、
やれテーブルやらソファーやらを
その余白に置きたくなってきます。

そして、どんどん物が増えていき
見る見るうちに片付けや掃除がしにくい部屋に
なっていってしまいます。

さらに、収納なんかもまさに同じで、
少な過ぎて困らないようにはしないといけないのですが、
そもそも断捨離が苦手だとしたら、
つくり過ぎたら過ぎたで、
それに合わせて
さらに物を増やしてしまうのではないでしょうか。

結果、
余計に整理不能な家になりやすいんじゃないか
という見方も出来ると思います。

✔ お金がなくなる家づくり

多くの方が、
家を建てる時「備えあれば憂いなし」とばかりに、
部屋も出来るだけ多くつくろうとするし、
収納も出来るだけ多くつくろうとします。
また、同時に部屋や収納を
出来るだけ広くつくろうとします。

しかし、そうすれば、
必然的に家のコストは高くなるし、
それにプラスして
余白を埋めたくなる効果が働くことにより
余分な出費も確実に増えることになります。

つまり、家づくりのやり方によっては
どんどん手元からお金がなくなっていくかもしれない
というわけです。

家が大きくなれば、
その分固定資産税も高くなるし、
電気代も高くなってしまうかもしれません。

そしてその結果、
積立投資に回す余力が全くなくなってしまい、
やがて迎える将来の暮らしに
天と地ほどの差が開くことになるというわけです。

✔ 人生の岐路となる家の予算計画

では、家にお金を突っ込み過ぎて
積立投資に回す余力がなくなってしまった人と、
積立投資に回す余力を残しながら家づくりをした人では、
一体どれくらいの差が開いてしまうのでしょうか?

40歳で家を建てるとして、
iDeCoに毎月1万円かけると共に、
つみたてNISAに毎月2万円かけられるだけの余力を残した人と
そうでない人で簡単に比較してみます。

まず、つみたてNISAにて20年間
毎月2万円ずつ積み立てていくと、
20年間で合計480万円元本を預けることになるのですが、
この元本が毎年平均で3.6%ずつ増えていくと仮定すると、
20年後この元本は2倍に膨れ上がります。
つまり、480万円が960万円になるということです。

では、続いてiDeCoに20年間
毎月1万円ずつ積み立てしていき、
つみたてNISA同様に
毎年3.6%ずつお金が増えていくと仮定してみると、
これも同じように20年後、
預けた元本が2倍に膨れ上がります。
1万円×12ヶ月×20年=240万円なので、
iDeCoでも240万円お金が増えるということです。

また、iDeCoには掛け金が全額所得控除になるという
もう1つ大きなメリットがあります。

仮に、あなたが払っている所得税と住民税の税率が
共に10%だとしたら、
合計、掛け金の20%が年末調整で返ってくるというやつです。

つまり
1万円×12ヶ月×20%=2.4万円
2.4万円×20年=48万円
さらにお金が増えるということです。

ということで、
これらを全て合算してみると
960万円+480万円+48万円=1488万円となり、
積立余力として3万円削りながら
家づくりの予算計画を立てた人と、
積み立て余力まで使い果たして
家づくりをした人とでは、
極端に言ってしまうと
20年後手元にあるお金がこんなにも違ってくる
という話です。

いかがでしたか?

もちろん、この通りになるかどうかは
終わってみないと分からないし、
誰かが保証してくれるものでもありません。

しかし、知っておいてもらいたいことは、
収入の多い少ないに関係なく、
家づくりのやり方一つで、
これくらいの差が生まれかねないということです。

さて、あなたは、
一生豊かに暮らし続けられる「予算重視型の家づくり」と
一生余裕なく暮らし続けることになる「願望重視型の家づくり」
このどちらを選択されますか?