三大出費のバランス

お子さんが小学校に上がる前後のタイミングで
多くの方が家を建てられますが、
この時、向き合って考えてもらいたいことが、
今後、どんな出費が
どれくらい必要になるのかということです。

それらを把握していないまま家づくりをしたら、
確実に予算をかけ過ぎてしまい、
後から経済的に困窮するからです。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

例えば、子供たちを
いい大学に行かせてやりたいと思うなら、
早ければ小学校から、
遅くとも中学校から
それなりに投資が必要になってくるし、
高校に入るとなおのこと投資が必要となってくるので、
それらの費用をどう捻出するかを
今のうちから考えておかないと
後からものすごく困ったことになります。

中学・高校になれば、
修学旅行費もいるし、カバンや靴、
自転車代なども必要になるし、
それ以外でも洋服代やお小遣いもいります。

そして、その投資のピークは
大学の時にやってくるですが、
仮に自宅通学が難しい大学に進むとなれば、
学費の他に家賃・生活費・電気・ガス・水道代などが
必要となってくるので、
それこそコツコツとこの資金を準備していっておかないと、
たとえ夫婦そろって働いたとしても
とてもではないけれど所得だけでは
これらの支払いをするのは難しいでしょうし、
学資保険を利用したとしても、
充分な穴埋めは出来ないのではないでしょうか。

✔ 資産形成は長期で考える

また、家を建てるタイミングというよりも、
今すぐからやっていって欲しいのが
やがて働けなくなった時のための資産形成です。

年金支給がなくなることはないにせよ、
働けなくなった後、
一体どれだけ年金がもらえるのか未知数だからです。

また、事故や病気のせいで、
思ったよりも早いうちから働けなくなってしまう可能性も
ゼロではないからです。

なので、少々気が早いと感じるかもしれませんが、
個人的には、今のうちから長期的にコツコツと積立し、
運用していくことが大事だと考えています。

資産運用は、長期になればなるほど
複利効果によって爆発的にお金が増えていくわけですから。

そこで、オススメなのが、
以下の2つの制度を利用して、
お金を積み立てていくことです。

1つは「iDeCo」と呼ばれている個人型の確定拠出年金です。
分かりやすく言うと、
会社に勤めている誰もが納めている
国民年金と厚生年金に上乗せして、個人が納める年金です。

これがいい理由は、掛け金が全額控除の対象になるからです。

つまり、年末調整で納めた税金が
いくらか返ってくるのですが、
例えば、年収が約500万円の人だと、
所得税の税率が10%、
住民税の税率も10%なので、
掛け金の20%が年末調整で返ってくるというわけです。

言い換えるなら、
この年金を積立ていくだけで、
必然的に毎年20%ずつお金が増えていっている
というイメージです。
運用によって増えるお金とは別で。

そして、もう1つ今すぐやるべきなのが、
「つみたてNISA」という制度です。

これは、先程の「iDeCo」とは違い、
所得控除になるわけではないのですが、
投資・運用によって増えたお金に対してかかる
約20%の税金が控除される制度です。
(iDeCoも同じく税金が控除されます)

それゆえ、これにも限度額いっぱいまで
積み立てていくべきだと思っています。

そんなこんなでこの2つの制度には、
限度額いっぱいまで掛けていって欲しいと思っています。
(iDeCoが月23,000円、つみたてNISAが月33,000円なので、
夫婦揃って上限まで掛けるなら毎月112,000円となります)

いかがでしたか?

教育資金、老後資金について
お伝えさせていただいたのですが、
これに加えて旅行や遊びにいくための積立も
月2〜3万円程度は必要だと思うので、
奥さんの給料には、ほぼ手をつけない方がいいのではないか
と思っていただけたのではないでしょうか?

なので、家づくりをする時には、
こういったまだ見ぬ費用のことまである程度想定した上で、
自分たちが毎月払っていくべき返済額を
導き出してもらえたらと思います。