住宅ローンには、
変動型と固定型の2つの金利タイプがあります。
簡単に説明すると、
変動型とは金利が途中で変わるタイプのもので、
固定型とは最後まで金利が変わらないタイプです。
そして、
それぞれのタイプにメリットとデメリットがあり、
まずはその両方を理解すること、
かつ、その上でデメリットが引き起こすリスクを
回避する方法を知っておくことが大切です。
おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。
では、今回は変動型のメリットとデメリット、
そしてデメリットが引き起こすリスクの回避方法について
お伝えしていきたいと思います。
変動型のメリットは固定型に比べて金利が安いこと、
そして、固定型に比べて
初期手数料も少なくて済むということです。
これによって同じ金額を借り入れた場合、
毎月の返済金額が安くなるし、
手数料が少ない分、
家づくりの予算を抑えることが出来ます。
他方、変動型のデメリットは
金利が途中で変わってしまうことなのですが、
このリスクを回避するためには、
3つの方法を知っておく必要があります。
途中で金利が上がってしまった場合、
返済金額が上がってしまい、
そうなれば多かれ少なかれ家計に響いてくるし、
場合によってはとっても苦しい状態に陥ることだって
十分あり得るからです。
✔️ リスク回避の3つの手段
金利上昇リスクを回避するための
まず1つの目の手段は、
「銀行に金利の交渉をする」ということです。
固定後変動型商品は、
3年や10年といった当初の借入期間が終了すると共に
金利が上がるようになっているため、
期間満了時に、
金利の交渉をしなければ必然的に金利が上がることになり、
結果、返済金額が上がってしまうからです。
それゆえ、
返済金額が上がらないように、
銀行と話をしなければいけないというわけです。
続いて2つ目の手段ですが、
「繰り上げ返済資金をコツコツ貯めていく」
ということです。
金利が上がったとしても
まとまったお金を返済することによって、
毎月の返済負担が上がらないようにするということです。
そして、そのためには、
問答無用で貯蓄していかないといけません。
収入 – 支出 = 貯蓄ではなく、
収入 – 貯蓄 = 支出の考え方です。
つまり、余ったお金を貯蓄するのではなく、
強制的に先に貯蓄していくというわけです。
最後に、3つ目の手段ですが、
「他の銀行に借り換えをする」ということです。
単純に金利が安い銀行に乗り換えるということです。
ただ、これには2つ注意点があります。
1つは、よほど金利が下がらないと、
意味がないかもしれないということです。
例えば、借り換えすることによって
毎月の返済負担が3,000円安くなりそうだとして、
でも、そのためには30万円新たに費用がかかるとしましょう。
(銀行手数料、司法書士手数料、登記印紙代、です)
となると、元を取るのに、
100ヶ月(8年4ヶ月)もかかることになるのですが、
何度も銀行に足を運ぶ労力も考えると、
果たして十分な効果があると言えるのか、
なんとも言えない微妙なラインだと思いませんか?
そして、もう1つの注意点は、
健康状態が良くなければ
そもそも借り換え出来ないということです。
住宅ローンの金利の中には
団体信用生命保険料も含まれており、
基本、これに加入出来ることが借り換えの条件となるからです。
もちろん、3年後はともかくとして、
10年後だとしても体調を崩している可能性は低いと思いますが、
とはいえ、絶対ということはないので、
やはり、借り換えありきという前提で
住宅ローンを考えるのは若干危険ではないかなとは思います。
以上の3つが変動型のデメリットによるリスクを回避する手段ですが、
変動を選ぶ以上この3つを知っておくことがとっても大切だと思うので、
ぜひ参考にしていただければと思います。
間違っても、
ただ単純に金利が安かったからとか、
手数料が安かったからという目先の利益だけを考えて
選ばないようにしてください。