接道ごとのメリットとデメリット その2

前回、東側接道の土地について、
メリットとデメリットを踏まえながら
お伝えさせていただきました。
今回は、西側接道の道路について、
メリットとデメリットを踏まえながら、
お伝えしていきます。

おはようございます。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。

まず、西側接道のメリットと考えられていることは、
『居住スペースを全て南に配置出来る』
ということです。
東側接道と全く同じメリットです。

しかし、東側接道同様に、
全ての部屋を南に配置した場合、
2階はまだしも、
1階の南の窓から見える景色は、
南に建っている家の裏側となります。

つまり、給湯器やエアコンの室外機置き場、
また、ゴミ置き場となっているであろう
ゴチャゴチャとしたものを目にしながら
過ごすことになるというわけです。

あるいは、それを避けようとすれば、
常時カーテンを閉めておかざるを得なくなるか、
余分なコストをかけ、
目隠しや植栽などを施すことによって
それらを目にしないようにする
といった工夫をせざるを得なくというわけです。

また、西側接道の土地は、
午後からの日当たりが良さそうに思いますが、
その恩恵を受けるために、
西面に大きな窓をつくってしまうと、
厳しい西日をずっと浴び続けることになります。

ということは、
夏場の家の中は暑くなりやすく、
光熱費がかさんでしまいやすい
というデメリットを生んでしまいます。

厳しい紫外線を浴び続けることによって、
床材や家具やカーテンなども焼けやすくなってしまう
ということもあります。

そして、それを防ぐために、
結局ずっとカーテンを閉めっぱなしに
せざるを得なくなってしまいます。

東側接道と同じように、
周りの人目も気になります…

結果、家の中が薄暗くなってしまい、
日中ずっと照明が必要な家になってしまう
というわけです。

さらに、西側接道の土地と東側接道の共通点として、
『南側に建つ隣家が近いと日中室内に日差しが入りにくい』
というデメリットがありますが、
隣家が近くに建っているにもかかわらず、
一番南にリビングを配置しようとすれば、
予想通りそのデメリットの餌食になってしまいます。

結果、西からの光も南からの光も
充分に採り込むことが出来ない薄暗く寒い家になってしまう
というわけです。

さらに午前中の採光もとりにくいため、
快適とは程遠い住みにくい家が出来上がってしまいます。

☑ 西側接道の土地で住みやすい家を建てるには?

大切なことは、
周囲から丸見えにならないようにしつつ、
家全体が明るくなるように、
どのように採光を確保するのか?
ということです。

つまり『プライバシーと明るさを両立させる』
というわけです。

いかに、最も光が確保出来そうな
接道面の西に窓をつくらないようにしながら、
リビングもダイニングもキッチンも、
そして寝室も子ども部屋も、
また洗面脱衣室も明るくすることが出来るか?

これが、西側接道の土地で
快適な住まいをつくるために必要不可欠な要素
なのですが、
これを実現するためには、
そもそもの間取りの固定概念を考え直すべきです。

・居住スペースは全て南に配置する

・日影には家を建てない

・子供部屋は2階につくる

・水回りは基本的に北に配置する

・階段は日当たりが良い南には作らない

といった世間一般では
当たり前とされている固定概念すべてを、です。

もし、あなたがこれらの固定概念の全てを、
頭の中から取り除くことが出来れば、
間違いなく本当に住みやすい家を、
最小限のコストで
手に入れることが出来るようになります。

しかし、逆にこれらの固定概念が
全て反映された家をつくってしまうと、
間違いなくとっても住みにくい家を、
無駄なコストを数百万円も掛けながら
手に入れることになってしまいます。

そのどちらを選ぶかは、あなた次第ですが、
確実に1つ言えることは、
明るくて住みやすい家を建てるために、
『土地の条件はそれほど重要ではない』
ということです。

ということで、
西側接道の土地でも、
明るくて住みやすい家を建てることが出来ますので、
ネガティブなイメージを取り除きつつ、
土地探しをしていただければと思います。