私は、デザイン専門の学校を出たわけでもなく、デザインについてあれこれ語れるほどの知識があるわけでもないのですが仮にデザインが、「足していくデザイン」と「引いていくデザイン」に二分されるとしたら99.9999%後者をオススメします。
引いていくことによって、コスト面にメリットが生まれ、より機能的な住まいになり、よりスマートで美しい仕上がりになるからです。
こんにちは。
OHANA HOUSE Inc. 神田です。
さて、今回は引き算がもたらすメリットについてお伝えしていきたいと思います。
︎引き算による大きな効果
右の写真と左の写真では使うドアのサイズが違うのと、ドアの枠があるかないかという違いがあるのですが、見た感じの印象が全然違うと思いませんか?
天井とドアの高さを合わせた方は、天井とドアの間に余分な壁がない分、視線が上に向くため、そうでない方より空間が広く見えるし、実際、光の拡散効果も高くなります。
また、写真では分かりにくいですが、ドアの枠がない分、余分な凸凹がなくなり、直線的でスッキリした空間になります。ドア枠がなければドア枠にホコリもたまらないですよ。
そして、ドアと同じように、窓から窓枠をなくすようにすれば、同じような視覚効果が得られ、同時に、ホコリが溜まる場所を減らすことも出来ます。
このように引いていくことで、コストをカットしながら、美しさを高めることが出来るというわけです。
引いていくことは機能性も高める
さらに、引いていくことは、デザイン性だけでなく、同時に機能性も高めてくれます。
例えば、階段をなくし平屋にすれば、必然的に耐震性が高くなるし、風の抵抗や車両の振動による揺れ、そして地震の揺れから家を守ることが出来るため、自ずと耐久性も高くなります。
また、平屋にしつつ家の面積を小さく出来れば、冷暖房効率も高い家になります。ワンフロアなので満遍なく空気が循環しやすいからです。かつ、空気を遮断する廊下をなくせば、なおのことコストをカットしながら、冷暖房効率を高めてくれます。
そして、居心地を良くするためには、外からの視線が気にならない、プライバシーが担保された住まいにしなければいけないのですが、そうするためには部屋のレイアウトや窓のつくり方を周辺環境を配慮しながら考えないといけません。
しかし、それが出来れば、プライバシー性だけでなく同時に防犯性も高まるし、カーテンも必要なくなるため、カーテン代も丸ごとカット出来るし、何より外観が圧倒的に美しくなります。
つまり、引いていくことは、デザイン性を高めてくれるだけでなく、同時に機能性も高めてくれるし、それが結果的にさらにデザイン性も高めてくれるというわけです。かつ、経済性も高めてくれるという良いこと尽くしです。
ということで、デザイン性、機能性、経済性の三拍子そろった住まいをつくるためには、足していくではなく、引いていくことが大切だということを覚えておいていただければと思います。